はぴねすっ!!!?
第34章 素直になれない
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直が怖かった。
態度が、とか、椅子蹴ったからとかじゃなくて。
全てを一人で抱え込んでいて、ホントの気持ちを殺しているような。
そんな怖さ。
「お~今日は一人でお勉強~?肝心の直ちゃんはどしたのかねぇ~?」
ゆらりと薫が入ってくる。
「はぁ。どーせたちょっと前から見てたんでしょ?」
「あ、いけね。ばれた~w」
悪びれる様子もなくトスッと隣に座る。
「......あいつな~。やっぱり追い込んでんな~。」
薫が直の出ていった出口を見つめながら言う。
「直、期末大丈夫かな......」
「んー。どーだろ。いくら特別教科の待遇ったって、赤点はダメだろうよ~。」
だよね。
直のノートはおきっぱなしのまま。
ふぅ。とため息をつきながらその直のノートをペラペラまくる。
こりゃ、ダメかもしれない。