無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「お待たせ～ん。オレンジとオレンジ、どっちがいい？」





「ごめん。その二つの違いが今一つわからない。」





どう見たって同じ味じゃないか。





「んー。和歌山県産か静岡県産？」


「どっちでもいいわ！！」





これから真面目な話、しようってのになんだこの緩さは！



んじゃー、俺、和歌山県の～。とか言ってるし......



はぁ。静岡県万歳。






「で～。聞き出そうとしたらキスされて体が固まっちゃったから、もう追いかけられなくて、明日はコンクールだし、まにあわねぇ～。ってことで俺のとこにきた、ぇてことかなぁ？」





ぶしゃーーーー！！！





「うわっ！引くわ～。さすがに美少女椿姫でも、今の吹き出し方は引くわ～。」






あまりの衝撃に静岡県産オレンジジュースが盛大に口から噴出。





てかほんとに静岡県産？





「ちちちちち、ちょっとまった！！！いま、キスって......！！見てたの？！！」





まだ私は何もいってないのに！




「あー。ちょうど君たちが話してるところ屋上から丸見えw」





ああああああ！本っとに、油断できないやつだわ。