はぴねすっ!!!?
第36章 素直じゃない直
「ほれ。」
なんだかんだ私の口許をハンカチで吹いてくれる。
「どっから話すかな~。」
「教えて、くれるのね。」
本人から聞け~とか言ってそう簡単には教えてくれそうもなかったのに。
「まー、椿ちゃんも努力はしたしね。それに俺はあいつが救われれば経過はどうだって構わないからねぇ。」
夏の合宿前、買い物のときに薫に言われた言葉を思い出す。
「みんなのこと、救ってやってよ。」
確かに彼はそういってた。
あまり、表には出さないけど、すごくみんなのこと思ってる。
「じゃあ、薫が救ってあげればよかったのに。」
「俺はね、近すぎたんだよ。あいつと。そして、長くこの状態でいすぎた。だから、椿ちゃんに頼んだんだよ。」
やっぱり、あの言葉を覚えてるんだ。
「話す以上は、何とかしてやってちょうだいよ?椿チャン?」
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