はぴねすっ!!!?
第37章 ピアノコンクール
「当たり前よぉ。
俺は直ちゃん、結構好きだからね。
それで、何で調べてたかって言うと。
ホントの気持ちを聞こうと思ってね。」
「は?
俺はあいつをトップから引きずり下ろすために帰ってきたんだよ。
海外で優勝して、やっと同じラインに立てたと思えたからな。
あいつとは違う、努力、ってやつをして、学問もピアノも自信ついたしな。」
「...んー。そりゃ、すごいな。おめでとうおめでとう。
でも、今のお前じゃ直ちゃんには勝てないよ?」
「?!っなんだ、と?」
あーあ。ちょっとぷんぷんしてんじゃないの。こーまーるー。
「だから、今のお前じゃ勝てないよ。
直が天才だって思ったままなら、な?」
意味わかんねぇってかおしてるし。
「そろそろ始まるねぇ。元気くんは今日は出ないんだろ?一緒に仲良く見ようじゃねぇの。」
はぁ。何で野郎なんかと二人きりなのかねぇ。
でも、ま。これはきっと俺の役目だから。
引き受けてやりましょうかね。
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「お久しぶりです。」
「ん?.....君は確か.....。」
「はい。新山 晶です。
直くんとは同じ特別生として、仲良くさせてもらってます。」
.....俺にできることは。
これ、だろうな。
「お久しぶりね。今は直くんの先輩、でしょ?入学式のときはどうも。」
「ええ。 今日はお話があって参りました。」