はぴねすっ!!!?
第37章 ピアノコンクール
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「秋ー!そっちは?」
てか、大きさ考えろよ。春。
「できたけど。これ、でかすぎない?」
どうやって持ち込むんだ。
「いやー。そんなことねぇって。これくらいじゃないと見えないだろ?」
そんなもんか?
周りには気づかれないよう、昨日急遽ここの会場の一階で簡単な茶会を開けるようにした。
いや、茶会といっても、待ち時間をもて余してる客が軽く休めるような休憩所だが。
いや、使ってやったさ。寺島の力を。
「このバカ双子が!!!いきなり何を考えておるんじゃ?!!もっと細かく説明せんかっ!!」
とか親父はさんざん怒鳴ってたけど。
「はいはい。きっとお友だちのため、よね?いいわよじゃんじゃん寺島の名前や弟子、使いなさい ?大丈夫よ、お父さんは説得しとくから!」
「お、お前!何を勝手に!!当主はまだワシじ.....」
「あなた?あなた確か、私を口説き落とすためにさんざん寺島の名前使ってあれこれしてたわよね?」
「ぬぉっ!!」
「じゃ、つきちゃんによろしくー!」
ガチャン
あの母親の血が俺にも流れているかと思うと、なにも怖くない気がしてきた.....
で。寺島の弟子達が茶会をしてくれているその後ろの空き部屋で。