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玩具箱*R

第7章 こどくとしょうねん*

「シスター…すみません」

「あなたは外の子供たちをみてあげなさい」

若い修道女は小さく会釈すると外へ出て行った

シスターと呼ばれる老婆は、李音の隣へしゃがんだ

「李音、ここ(孤児院)にはまだ慣れないのね…」

「…」

うずくまったまま、少年は小さくうなずく

「私はまだ、あなたに何があってここへ来たのか聞いていなかったわね」

男の子の髪を優しく撫でた

「言いたくなければ言わなくてもいいわ…」

優しくそういう老婆に、男の子は口を開いた

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