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玩具箱*R

第7章 こどくとしょうねん*

「シスター…は、女の子が好きですか……?」

「ええ…そうね…好きよ、李音、私はあなたの家族、家族に敬語はいらないわ」

その言葉に顔を上げ、シスターの優しい瞳を見つめる

「う、ん……男の子は好きっ…?」

「ええ、女の子も男の子もどちらも好きよ」

にっこりと李音に微笑みを向ける

「ぼく…男の子が好きなんだ…、それでっ…パパが…おしおきだって言って…、ママがそれに怒って……ぼくが邪魔って…」

男の子はそう言いながら大粒の涙をぼろぼろと落とす

「そう…つらい思い出を思いさせてごめんなさいね……」

シスターは優しく男の子を抱きしめた

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