テキストサイズ

お兄ちゃんはいちご味

第5章 キスの感触




それに、首筋の果乃に噛まれた跡がムズムズと疼く

ヒリヒリして熱い

痛いような痒いような…


もしかしたら俺は無意識に血を吸われるあの感覚を求めてるのかも…




…………



って、俺は何を考えてるんだ……!!?





ああっ、まったく…

自分の思考回路に自分で赤面しそうなぐらい恥ずかしい



妹を変に意識してるのも、血を吸われたくてムラムラ?してるなんてことも

絶対に死んでも認めたくない……!!



そんなの男として恥ずかしすぎる。

てか俺、欲求不満なんですかね…




そんなことをごちゃごちゃ考えてるうちに授業が終わった

チャイムが鳴って、一目散にゆりがやって来た



「ねぇねぇ、さっきの授業中ずっと女子の体育見てたでしょ?」

にやにやしながら俺の机に座るゆり



「見てない」

「やっぱり見てたんだ〜!えろ〜い!」

「ふざけんなっ」

「あれ、てか妹ちゃんのクラスじゃん。………あ、もしかして果乃ちゃんのこと見てたの…?」

ゆりの表情が急に険しくなる



「だから見てないって」

「嘘!絶対見てた!」

「はあ…?」

「…てか、捺ってさーシスコンなの?なんなの?」



なんなのって…
俺が聞きたいんですけど…





ストーリーメニュー

TOPTOPへ