『幼なじみ』
第19章 疑心
そして・・・
二人は・・・
漸く・・・
安堵の笑みを
浮かべ・・・
固く決心した目で
互いを
見つめながら・・・
まずは・・・
仕切らなきゃ
ならない春斗が・・・
静かに口を開く・・・。
「じゃ・・・拓弥・・・?
これから・・・
喜多見さんを
破門の道に
追い込むけど・・・
心の準備は良い・・・?
とにかく兄貴に
コトの全てを
話してみるから・・・
拓弥も・・・
俺と兄貴を信じて・・・
何があっても・・・
最後まで
付いてきて
欲しいんだ・・・。
拓弥・・・
よろしくな・・・!」
そんな・・・
心強い言葉を
掛けてくれる
春斗に・・・
拓弥も・・・
「此方こそだよ」と・・・
力強く頷くと・・・
今度は・・・
春斗は・・・
爽やかな笑顔を
此方に
向けながら・・・
再び快活に
話し始める・・・。
「でさ・・・
そろそろ・・・
VIPルームで・・・
兄貴の・・・
バースデー
パーティー始まって・・・
乾杯が・・・
終わった頃だと
思うんだ・・・。
他の幹部に
盛り上がって貰う
ためにも・・・
一先ず・・・
一階で・・・
待ってる梨香と・・・
整理券持ってる
女の子
迎えに行って・・・
VIPルームに
連れて行くから・・・
付き合ってよ・・・!」
後は・・・
突き進む
のみとなった
二人は・・・
気合いを入れ
勢いよく
トイレのドアを
開けると・・・
足早に・・・
梨香の待つ一階へと・・・
足早に・・・
駆け降りて行った・・・。