パパとママのタカラモノ。
第5章 病の発覚。
出産1日めの夜は
お腹の傷の痛みが強すぎて
横を向くことさえできず、
ただただ悶え苦しんでいた。
当然、風真くんの世話なんて
そんな状態でできる筈もなく
風くんが泣くたびに
枕元のナースコールを押して
看護師さんを呼んでいた。
けど、看護師さんにも
出来ることと出来ないことがあって、
オムツ替えだとか抱っこは出来ても
母乳を与えられるのは母親である私だけ。
激痛に耐えつつ、
ベッドを起こされての
2時間おきの授乳。
吸う力もまだ弱いため
授乳時間は30分かけていた。
その間ずっと
身体を起こした状態の上に
ちょうど傷口の真上で
風くんを抱っこしていたので
手は痺れるやら、傷口は激痛で
冷や汗をかきながらの授乳。
授乳の時間は私にとって
苦痛以外の何物でもなかった。
さらに授乳は夜でも休みがなく、
日中同様に2時間起きは当たり前。
私は妊娠中に引き続き
眠剤を処方されていました。
精神科の先生から
産婦人科病棟の先生や看護師さんに
私のことで多少なり説明があったのか
特に気にかけて下さった看護師さん達。
けれど眠剤を飲んで
効果が現れた頃に風くんが目を覚まし
母乳を欲しがる(´;ω;`)
自力では起き上がれない為、
風くんが泣くたびに
ナースコールを鳴らした。