チーズケーキ
第14章 桜は…
とりあえずなんかやっぱり電車に乗る気にならんくって
また改札をでて
繁華街を歩いた
居酒屋が立ち並ぶ道で
「おい!久しぶりやな!!」
声をかけられた
振り返ると
そこには知った顔
「村田くん?」
高校の時のクラスメイトの
村田司くんがいた
「ちょっ!お前なんて顔してんねん!!ま、まっとけよ!」
村田くんは動揺して一度うちから離れて
少し先にいる友達らしき人らに声をかけてからまたうちの元にきて
「よし!秋野!カラオケいこか!」
そう言った
知らんうちに止まらんかった涙が
ビックリして止まった