チーズケーキ
第16章 突然の出来事と電話越しの声
「ありがとう。大丈夫やで!気持ちの整理はちょっとはついてん!ほら…オトンもうちの笑顔が好きやからさ(笑)」
照れながら笑う桜
「それで大阪に帰りたいのね?」
「いや、ちょっと違うねんな…オトンのこともあるけどお菓子の事について勉強したくて、あとどうせするならオトンの学校でオトンに教えてもらいたくて!」
「そうか…でも秋野っちは体調は…?」
「死ぬまで先生するって(笑)だからな、うちオトンの最後の生徒なりたいねん!!」
笑顔が崩れて涙で溢れた桜
「編入やし、途中からやねんけど…夏休みあけには向こうに入れるようにお願いしてる」
夏休みあけまであと4日
急すぎる事に驚きを隠せないし、ギリギリすぎるし…
「もう!ほんと急ね…けど、いい娘じゃない?ほら、もうなかないの!」
そう言って頭を撫でた
桜はもうすぐここからいなくなる
このボロアパートもでて実家にもどらないとね