テキストサイズ

優しくしないで

第12章 青空に…煙り


剣と仁さんと…待ち合わせた場所にいく



仁さんが…花束を持っていた…



「これ、太一君へ渡してあげな?」



剣も大きな花束を持っていた…


「俺のは…陸上部の皆から…」




大きな花束を抱え…



火葬場に向かった




火葬場には…


太一の家族が…並び…

訪問者を迎えていた




疲れきった女性は…母親だろう…
その横で肩を抱くのは…父親…

その後ろに立つのは…

太一に顔が似ている…

お兄さん?だろうか…
喪服に身を包んだ大学生らしき男性…



私は…



太一の家族を見て…







改めて…太一の死を感じた…






家族の不意の死…






原因がなんであれ…







家族には…残酷すぎる…








ああああ…



なんて…………






私は…




残酷な事をしたんだ…









握りしめる花束は…


グシャッと音を立てた…






償えるだろうか…








太一…





太一…太一…太一…






ストーリーメニュー

TOPTOPへ