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優しくしないで

第13章 夕暮れの彼女


『…どうしよう…

私…

私…まだ…

頭の中が真っ白で…

真っ黒で…



剣や…静ちゃんのように…未来を考えれない…



甘えて、すねて…楽をしてきた…


皆、傷ついて…乗り越えたのに…』






私は…ビルとビルの隙間から微かに残る夕日の光を必死で目で追いかけた…


涙で滲んで見えなくても…

必死で…光を見ようとした…





このまま…


光が…消えて…二度と…



太陽が上らないかも…と…



不安になる…









グッ!!!!!!


繋がれた静ちゃんの手に力が入った!!!




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