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優しくしないで

第14章 未来を描く力

『…なんか…ごめんね、
こんなおばちゃんに連れ回された上に、タバコ…臭いよね』



入間さんは…タバコの煙りを出来るだけ私から離して吐き出す…



『…おばちゃんって…入間さん…いくつですか?』



入間さんはニヒヒと笑いコーヒーを飲んだ



『三十路だよ』


『え…30?

今の三十路女性って…そんなに若々しいんですか?』



『も〜っ嬉しい事言うね、え〜っと…留美ちゃんだっけ?』




入間さん、30には見えない若々しい感じがしたのは事実だが…


名前もうろ覚えの私を…
お茶に誘った…意味が解らなかった



『不思議よね…
似たような…顔を…
昔、見たことがあってね…つい、声かけちゃったよ』



ふ〜っと、煙りを…

ため息と一緒に吐き出す入間さんは


コーヒーの湯気を見て

苦笑いをした








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