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優しくしないで

第14章 未来を描く力



『あ…お姉ちゃん…』



声の方に顔を向けると…


愛美が公園の入口に立っていた…




『…愛美…今帰り?』


『お姉ちゃんも?』





『ま〜ね…』




愛美も、公園に入り…


私の隣に座った…





『…何か、お姉ちゃん…タバコ臭いよ?

吸ってるの?』




愛美に言われて制服の臭いを嗅ぐと…


入間さんのタバコの臭いがした…




『吸ってないよ…

タバコ吸う人とお茶してたから…臭い移ったんだ…

タバコ臭いね…ヤバイ…』



愛美は、ふ〜んと、気にしないそぶりをして、空を見た




『お姉ちゃん…進路…ど〜なった?』



『………』



『そっか…ヤバイね…』


『ヤバイよね…』










『私ね…
志望校…変える事にした』



え…?

あんなに行きたいって言っていた学校だったのに…


何も決まってない私はヤバイが…


今からの路線変更も…大変だろう…




『…大丈夫なの?』


『…お姉ちゃんに心配されたくないんだけど…』



『ゴメン…』




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