優しくしないで
第14章 未来を描く力
私は、入間さんの言葉を…考えながら
歩いた…
気がつくと…、
剣と仁さんと三人で…
どうしようもない悶々とした時間を過ごした公園に来ていた…
前に進みたいのに…進めない…
太一…
こんなに自分が優柔不断で…
何も決められない人間だったなんて…知らなかった…
走ってた時は…
何も考えなくてよかったから…
太一…
私…
無表情より…無…なんだって…
『“17、18のガキ”か……』
理解した半分の…一番解りやすかったフレーズが…
口から出た…
ガキ…が…悩んでます…
進路を急かされて…
未来を見る力が無い今の私は…
夏の終わりの空を…
眺めて…下唇を…噛む…