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優しくしないで

第18章 …繰り返す



孤独が怖くなる…



誰か……誰か…









仁さん……





暗くなる空…


目の前には…

仁さんの働く…美容室…





入る勇気は…ない…




私は……
仁さんに習った手話で…


《また…ダメだった…》



と…小さく指を動かした…




ピロロロ…ピロロロ…



携帯のメール…



開くと…


[…そっか…

今日は、もう終わるから…待ってて…一緒に帰ろう…]





見えない様に指を動かしたつもりだったのに…




仁さんは…

見ていてくれた…






優しい…仁さん…








私は…下唇を…



…噛んでいた…




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