優しくしないで
第19章 遺品…
剣は…私たちの会話にオドオドしていた…
『…留美…私たち…
表では笑って友達して…
腹の中では…嫉妬して…嫌って…
意地になって……
で……太一を苦しめた…』
『…そう…太一を…苦しめてた…』
私たちは…太一に…
“愛”と言う無責任な感情を突き付け…
苦しめた…
その罪を…罰を…
背負って生きていくと決めた…
『…私ね…プールデートで
…足滑らせてさ…太一に…
助けてもらったの…
…その時…太一は…
“留美!!!危ない―――!!!”
って…言ったの…
ああ…やっぱり…太一は、留美ちゃんの事を考えている…
私の入り込む場所はないって……思ってた…
だから…別れのメールが来た時…
“やっぱり…”って…思った…』
静ちゃんは……
私の腕のシューズを見つめてる…
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