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優しくしないで

第19章 遺品…



三人で歩く……




沈黙の……帰り道……





私の腕の中には、太一の使わなかった…シューズ…



ギュッと抱きしめる…




「……おまえ達って…

見た目と…内面が…逆だな…」




剣の一言で……

私たちは…互いを見た…




「…小さくて可愛いらしい、守ってあげたくなる容赦の静は…強くて、頑固


逆に…背も高くてスマート、見た目クールで強そうな留美は…弱くて、脆い…」



『…だから…太一も…そんな静ちゃんに引かれて行ったんだと思う…』



静ちゃんの足が止まり…


私たち二人も…つられて足が止まった…




『…私ね…

…留美が嫌い…なの…

皆から愛されて、期待されて…そんな期待に簡単に答える…そんな…留美が…大っ嫌いだった!!!』



いきなりの静ちゃんの発言に…その場が…凍りついた…


しかも…静ちゃんが…

私を…呼び捨てにしたのにも驚いた…




『…静ちゃん…』



『……やめてよ…呼び捨てにして…

でないと……私たちだって…進めないし…

許し会えない…』





『…そうだね………静…』




「…女って……怖いな…」


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