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優しくしないで

第20章 走り出す

静と解り会えて


霧が少し晴れた、あの日から…


太一の形見を見ると…

あの時を思い出し、身が引き締まる感覚になる…




私も、変わりたい…そう考えるも…


不採用の通知が……

“お前は変われない!!!”と言われている気分になり…落ち込む…




ため息も…初冬の冷たい空気に……溶け込む…






今日も、不採用の通知を持って…


仁さんの美容室の裏口からスタッフルームに入る…



『留美ちゃん、お帰り……
その顔…また…不採用?』


入間さんがヤレヤレって顔で話し掛けてきた…



『はぁ…厳しいですね』



入間さんは、私には甘めのコーヒーを入れてくれた…



『…でも、少しづつ…色がついてきて…見てて飽きない』



入間さんはニコニコしながら…コーヒーを飲む…



相変わらず…入間さんは…不思議で……カッコイイ…





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