優しくしないで
第3章 時は止まる
次の日、クラスメートから妹さん大丈夫だった?と聞かれ、テキトーに『大丈夫』と答えた。
今日も暑い…
夏休みも近い…
遊びたい年頃だが
皆、受験生だ…
将来を話す事も増えてきた
どこの大学に行く…とか
短大…とか…専門学校とか…
私は話しには加わるが…
何故か…
遠い国の人々の会話を聞いている気分になる
「留美はど〜すんの?」
『私?決めてなくてさぁ〜』
「え―――!!!遅くない?
成績も、まーまーだし…大学行けば?」
『じゃぁ、行きますかって…行けるもんでもないじゃん』
笑いながら…
心の中では…無感情に…
笑う…
ああ…
虚しいな
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