優しくしないで
第24章 後ろ髪……
『…仁…会いたかった…』
俺は……今……
どんな顔をしている?
胸が……痛い…
「お?知り合いか?
立ち話しもあれだ…ソファに案内しろよ」
大さんが、不思議な空気を察して…展開を変えてくれた
「あっ…あああ…」
俺は…奏を…ソファに案内する……
……苦しくて…
留美ちゃんの顔が…見れなかった…
俺の顔も―――――…
見られたくなかった―――…
俺の……消せない…罪…
罪悪感の………固まり…
奏は………俺の罪…
そのものだから―――…
『私…お茶入れますね』
背中で聞く…
留美ちゃんの声………
聞き様によっては…辛そうにも聞こえ…
平気な様にも……聞こえる…
俺は……自分に……
自信が―――――――…
無くなった―――――…