優しくしないで
第26章 喝采…
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私と仁さんは……
広いコンサートホールの客席で…
沢山の拍手に混ざり…拍手をしている…
―――――――――――…
――――――…
―――…
――――三日前…
マフラーをもらった次の日…
学校からの帰り道…
奏さんが補聴器を探した場所で…私を待っていた…
『奏…さん…?』
私は慌てて指を動かす!
《あの…どうかしましたか?》
『大丈夫よ、補聴器何ともなかったから。聞こえてる』
奏さんは笑って、私に近づいて来た。
『え〜っと…仁の彼女よね?』
私は、アタフタしてしまったが……
“彼女”…の響きに…
嬉しいけど……
どう答えていいか迷っていた…
『…奏さんは…どうしてここに?』
『仁の…大事な子と…話しがしたくて、待ってた。』
私は…
体にグッと力が入った…