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私はあなたを許さない

第12章 「好きです」



光明「…」

容子「後藤先生?」

光明「えっ?あっごめんなさい…」

容子「何か気になる事でも?」

光明「気になる事…」

容子「…」


容子さんと食事中
にも関わらず光明の頭の中は
家に一人残してきた彼女の事、希の事が
気になって
料理の味もわからず
正直、食事どころではなかった


光明「…」

容子「後藤先生?」

光明「…ちょっとすいません」

容子「…」


たまらず
携帯を手に席を立った光明
彼女は今現在、携帯を持っていない
その為
彼女と話すには
自宅の固定電話にかけるしかなかった

しかし…


光明「…出ない」


何度かけても
彼女は電話に出なかった
電話には番号を通知するように設定して
ある為
相手を警戒し
出ない事は考えられなかったが…


光明「…何かあったのかな」


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