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私はあなたを許さない

第15章 「黙ってるつもりだった」



光明「…」

哲男「何です話しって、彼女待たせてる
んで早めに…」

光明「愛田さんの事」

哲男「希?」

光明「君は愛田さんと付き合ってるんだ
よね」

哲男「どうしてそんな事聞くんですか?
先生には関係ない事でしょう」

光明「関係ある」

哲男「…」

光明「君や彼女の担任として俺は」

哲男「付き合ってませんよ」

光明「!?」

哲男「付き合ってるって噂が流れたけど
彼女とは付き合ってません、って言うか
正直、迷惑してたんですよ」

光明「迷惑…」

哲男「本命もいるし、だから…!!」

光明「…っ」


気持ちのまま思わず
哲男の胸倉を掴んでしまった光明
だけど
ここは学校
しかも相手は生徒
どんな理由であっても教師である自分が
生徒に手を上げていいわけがない
そんな事
言われなくてもわかっていた
わかっていたけど…


光明「…くっ…君は…」

哲男「…」


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