私はあなたを許さない
第15章 「黙ってるつもりだった」
哲男「殴りたければどうぞ」
光明「…」
哲男「どうせそんな度胸ないっ…」
光明「!!」
哲男「痛ってえ…」
光明「…お前…最低だな」
感情を止められず
哲男を殴ってしまった光明
後先考えず気持ちのまま殴ってしまった
が
不思議と哲男を殴った事に
後悔はなかった
光明「…最低だよ」
哲男「…」
光明「…」
その後
生徒に手を上げた事に
教頭や校長からこっぴどく叱られたが
何を言われたのか自分が何を言ったのか
正直、全く覚えていない
そんな中
唯一、覚えていたのは
正式な処分が決まるまで自宅謹慎という
事だけだった
光明「…手…痛いな」
こんなに早く帰って
彼女に心配されそうだったが
このまま玄関先で立ってるわけにいかず
覚悟を決め
家に入った光明
光明「…ただいま」