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光明「俺の…過去が…」


一瞬にして
頭が真っ白になった
知哉が言う「光明の過去」
それはまさしく希の両親を死なせてしま
った
あの日の事故
必死に隠し続けてきた罪だった


光明「…兄さん…俺…」

知哉『落ち着け、大丈夫だから、今回も
親父が上手く揉み消すから』

光明「…俺」

知哉『大丈夫、大丈夫だから』

光明「俺…俺、彼女に好きって言っちゃ
った…」

知哉『彼女？彼女って…！！お前まさか
まさかあの子にか！？』

光明「伝える気なんてなかった…好きに
なるつもりなんて…そんなつもりなかっ
たのに…」

知哉『光明…』

光明「彼女を好きになる資格なんてなか
ったのに…なのに俺…」

知哉『光明』

光明「彼女の両親を死なせた俺に彼女を
好きなんて言う資格なんて」

希「どういう事」

光明「！？」

知哉『光明！？大丈夫か？光明！？』

希「どういう事なの…」

光明「…」