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希「…私出てく…もう先生とは一緒に暮
らせない…」

光明「待って」

希「待たない、出て行く」

光明「待ってってば、出てくなら俺が…
俺が出て行くから…だから…」

希「…」


彼女を出て行かせるわけにいかない
もし家を出て行ったら彼女はまた前のよ
うに
マンガ喫茶に泊まるはず
マンガ喫茶ならまだマシだったがお金が
なくなったら
きっと…

きっと彼女は野外生活をする
ホームレスに…


光明「…」


それだけは絶対
絶対、避けなければいけない
彼女の為、彼女を守る為なら家を出る事
くらい
簡単な事だった


光明「俺が家を出る、だから」

希「…そうだよね」

光明「えっ」

希「家を出るのは私じゃない、そっちだ
よね」

光明「…荷物…すぐまとめるから」

希「早くしてね」

光明「…」