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父「どうしても嫌だと言うなら…」

光明「…」

父「光明、お前とは親子の縁を切る」

光明「父さん！？」

母「縁を切るって…冗談よね？」

父「本気だ」

光明「…」


父は真面目な人
冗談は通じないし絶対に冗談は言わない
だからこれは
父からの最後の警告だった


父「家族を取るか…彼女を取るか…」

母「…光明」

知哉「…」

光明「…フッ…家族か」

父「何がおかしい」

光明「あんなの…あんなのが家族だって
言えるのかな…」

父「どういう意味だ」

光明「父さんは毎日仕事仕事で…母さん
は近所の目ばっか気にして…そんなの…
そんなの家族って言える？」

父「…」


毎日、仕事仕事の父
隣近所の目ばかり気にする母
事故の後もそれは変わらず形だけの家族
唯一の家族は兄
知哉だけ

そんな状況で
家族を取るか希を取るかと聞かれれば
迷いなく答える事が出来た


光明「俺は彼女を取るよ」