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私はあなたを許さない

第4章 「お金貸してよ」



希「…」


行く当てもなく
帰る家も…あったが帰れず…
制服のまま道端に座り込んでしまった希
夜の遅い時間
まだ人気は多かったが
誰一人、希を心配し声をかけてくれる人
大人は
いなかった


警察官「お嬢さん」

希「…」

警察官「君、高校生だよね?こんな時間
まで何してるの」

希「…ほっといてください」

警察官「交番行こうか」

希「…」


ほっといてほしかったが
格好から見るからに高校生の希を
ほっとくわけもなく
希は警察官に拘束される形で交番所へ連
れて行かれた


警察官「名前は?」

希「…」

警察官「家の電話番号は?」

希「…」


黙っていれば
その内、解放されると思ったが
制服やカバンから学校を特定され学校に
連絡されてしまい
数分後には先生が迎えに来た
もちろん迎えに来た
先生は…


光明「すいません、連絡をもらった者で
すけど…」

希「…」


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