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希「先生、まだそんな歳じゃ…」

光明「年齢は関係ないよ、物忘れなんて
若い子でもするし」

希「そうだけど…先生のはなんか違う…
物忘れとは違う気がして…」

光明「何も違わないよ、単なる物忘れだ
よ」

希「…」


病気の影響なのか
物忘れは酷くなる一方だった
そして病気の症状は物忘れだけではなく
手の麻痺、ふらつき、視力の低下
悪い時には
パッと言葉が出ない
言語障害のような症状も出るようになっ
ていた


光明「…」

初美「後藤先生」

光明「あぁ…えっと、富田さん」

初美「この前はお騒がせしてすいません
でした」

光明「この前？えっと…」

初美「色々相談に乗ってもらったりして
おかげで彼とちゃんと話せました」

光明「そう、良かったね」

初美「はい、本当にありがとうございま
した」