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希「でも先生は友達に会いに行くって…
そう言ってました…」

知哉「…」

希「どっちが本当なんですか？どっちも
本当？それともどっちも嘘…」

知哉「…ごめん」

希「どうして謝るんですか…」

知哉「…」

希「知哉さん？」

知哉「俺の口からは何も言えない」

希「…何か知ってるんですね」

知哉「知ってるよ、だけど教えられない
光明から口止めされてるし光明の口から
ちゃんと伝える事だから」

希「…」


兄弟だけあって
知哉も光明に負けず劣らず頑固だった
知哉は何か知っている
だけど
光明に口止めされ
どんなに頼んでも決して話してはくれな
い
だったら今は…
今は待つしかなかった
光明が自分の口から話してくれるのを
待つしか…


知哉「光明の事、信じてあげて、信じて
今は待ってあげて」

希「…はいっ」