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希「…」


あの日の事は
今でも鮮明に覚えている
忘れろという方が無理な話しだが…



希「…先生」

光明「愛…田さ…ん…」

希「あっ、あ…」


目を覚ました光明
その事を伝えようと急いで看護婦さんを
呼びに行こうとするが驚きのあまり
希は動く事も喋る事も
出来なかった


ガラガラ（ドアが開く音）


希「あっ、あの…！？」


その時
病室の扉が開いた
タイミング良く看護婦さんが来てくれた
と思い
振り向いた希
だけどそこにいたのは…


女性「あなた…どちら様？」

希「あっ、私は」

知哉「母さん！！待っててって言った…
希ちゃん？」

希「知哉さん、あの…母さんって…」

母親「知哉と光明の母です」

希「お母…さん…」

母親「…」


現れたのは
知哉と母親だった
以前、会う機会が会ったが
その時は会わず会うのは今日が初めてだ
った
まさかこんな形で
母親と会う事になるとは…


母親「…」

希「…」