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希「あの、私は…」

母親「…」

知哉「母さん、彼女は」

母親「出てって…」

希「！？」

母親「あなたの顔なんて見たくないのよ
あなたのせいで光明、光明は…」

知哉「母さん、落ち着いて」

母親「出てって、出てってよ！！」

希「…」

光明「…あぃ…っあ…」

希「…失礼します」


光明が目を覚まし
母親と一緒に喜びたかったが
希がいる事で知哉と母親の仲が悪くなる
のではと
そう思い不安になった希は一礼し
病室を出て行く事にした


光明「あ…」

希「…」


去り際に見えた光明の寂しげな表情に
後ろ髪引かれる思いだったが
希は足を止める事なく
病室を出た


光明「…」

母親「光明、光明、大丈夫？」

光明「…う…んっ」

知哉「…」


目を覚ましたものの
後遺症なのか少し言葉が出にくかったが
顔色も良く光明に関してはひとまず
安心する事が
出来た