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私はあなたを許さない

第6章 「私と一緒だから」



光明「ヒカルはどうしたいのかな?」

希「…」

ヒカル「クゥ…」


犬に話しかけて
日本語で答えてくれるわけもなく
犬の気持ちになって察するしかなかった
ヒカルがどうしたいのか
ヒカルがいたいのは
誰なのか…


希「…」





翌日から
希はヒカルの散歩コースを変えた
気分転換のつもりだったが本当は彼女に
会いたくないからだった


希「…」

ヒカル「ワンワン」

希「ヒカル、どうしたの?」

ヒカル「ワン」

希「…」


散歩の途中
急に立ち止まったヒカル
その視線の先には、彼女がいた
彼女はヒカルの存在に気づいてない様子
だったが
今にも泣き出してしまいそうな悲しい
寂しい表情をしていた


希「ヒカル、行くよ…」

ヒカル「…」

希「ヒカル!?」

ヒカル「ワンワン!!」

希「ヒカル…」


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