私はあなたを許さない
第6章 「私と一緒だから」
希「あの子の家に戻りたい?」
ヒカル「クゥ…」
希「…ユウ」
ヒカル「!!」
希「あんたはヒカルでしょう…ユウって
名前に反応しないでよ…」
ヒカル「ワンワン」
希「…わかった、わかったから」
心が通ったのか
希はヒカルから首輪を取ると
彼女の方に向かせヒカルの尻を軽く叩い
た
ヒカル「…」
希「ばいばい、ヒカル」
ヒカル「ワン」
希「…あっ」
ヒカル「ワンワンワン」
希「…」
立ち止まるかと思いきや
ヒカルは立ち止まる事なく猛スピードで
彼女の元へ
走っていった
一度も
一度を希の方を
振り返る事なく彼女の元へ…
希「…」
勝手に決めて
勝手にこんな事して
一緒に飼っていた光明には申し訳なかっ
たが
ヒカルの気持ちに気づきながら
これ以上、一緒に暮らし続ける事は
出来なかった