私はあなたを許さない
第9章 「馴れ馴れし人、嫌いなの」
光明「…」
彼女が言うように
クラスメイト達は彼女の事を避けていた
授業でも必要最低限の事しか話さず
放課中も彼女の事は完全無視
いないも同然だった
しかし
生徒同士の事に
教師である自分が必要以上
口出しするわけにいかず悩んでいると
この状況を打破する
ある朗報が舞い込んできた
それは…
光明「転入生ですか?」
教頭「女子生徒なんですがお願いできま
すか?」
光明「女子…」
教頭「何か問題でも?」
光明「いえ、何も」
教頭「じゃあお願いしますね」
光明「はい」
転入生
しかも女子生徒
これは願ってもないチャンス
どんな子が来るかはまだわからなかった
が転入生なら
彼女の親の事は知らないし
友達を作る絶好のチャンスだった
しかし…
希「興味ない」
光明「愛田さん…」