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私はあなたを許さない

第11章 「お前…もしかして…」



光明「じゃあ出席をとります」

斎藤「…」

希「…」


初めて見る顔だったが
彼、斎藤哲男の噂は色々聞いていた
茶髪にピアス、制服は毎度着崩していて
遅刻、無断欠席は当たり前
女癖も悪く
喧嘩っ早いのか
顔や腕などにいつも傷を作っていて
正直、あまり関わりたくない
相手だった


初美「斎藤哲男ね、ふ~ん」

希「最近は大人しくなったって噂だけど
相変わらずみたい」

初美「でも見た目かっこいいじゃん」

希「えっ…もしかして初美、ああいうの
がタイプなの?」

初美「違うよ、今の彼が一番」

希「だよね、私も無理」


遅刻の常習犯で
喧嘩っ早くて女癖の悪い男なんて
絶対に無理だし好きになんてならないと
思っていた
でも…


哲男「お前、俺と付き合え」

希「は?」


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