
私はあなたを許さない
第11章 「お前…もしかして…」
希「(小声)どんな理由か知らないけど
私には関係ないでしょう…」
哲男「…」
希「(小声)ちょっと聞いてるの?」
哲男「…少し黙ってろ」
希「なっ…!!」
哲男「…」
次の瞬間
唇に妙な感触を感じた
温かくて柔らかく、でも少しかさついて
いて…
そう
希は哲男にキスされたのだ
一瞬、頭が真っ白になりパニックになっ
たが
すぐに哲男に対する
怒りがみるみる込み上げてきて…
哲男「…行ったみたいだな」
希「…」
哲男「悪かったな、実は」
バッチ~ン(頬を叩く音)
哲男「痛って!!何すんだよ!!」
希「それはこっちの台詞、いきなり告白
返事も聞かずキスして…何考えて」
哲男「お前…もしかして…」
希「…何」
哲男「初めてだったのか?キス」
希「最低!!」
バッチ~ン(頬を叩く音、二回目)
