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secretroom~秘密のひととき~

第18章 番外編~再会~

開けると、ここだけ時が止まっているように、翔がいた時のまま。

部屋に微かに香る、翔くん愛用の洗剤の香り。

憂「あっ!ダメだ。また思い出してる。」

とりあえず、窓を開けて、掃除を始める。

全く連絡してない。結婚したのかな?

絶対、私吹っ切れてないじゃん。
はぁ…。

やっぱり、ちゃんと送ればよかった。
最後に顔を見ればよかった…

って、今更後悔しても遅いんだけどね…。

相「手伝いに来たよ♪」

憂「あっ、ありがとう。」

いいタイミングで、来てもらった。

憂「ねぇ、相葉くん。」

相「ん?何?」

憂「あの、そのっ、翔くんって…」

相「翔ちゃんはねぇ、あっ、でも新年来たら帰ってくるとか言ってたけど…」

憂「本当!?」

相「食い付き半端ないね!うん。帰ってきたら、憂にも連絡するよ。」

憂「ありがとう。」





~~~~~~~~~~~~~~~~


4月。

結局帰って来れなかったらしい。

保育園も、新しい子とかが入ってきて更に賑やかになった。


憂「ほら、みなみちゃん、お迎え来たよ♪」


年長の子とかのパパさんやママさんは、覚えてるけど、さすがに入ったばっかの人はまだ危うい。

憂「すいません。お子さんのお名前は?」

「綾夏です。」

憂「綾夏ちゃん♪お迎え来たよ♪」


と、こんな感じで乗りきっている。

今日も同じ方法で。

憂「すいません。お子さんのお名前は?」

「あっ、子供いないんですよ。」

憂「えっ、じゃあ、?」

「ちょっと、用があって…憂に。」

えっ?!と思って顔をあげると…

翔「ただいま♪」

憂「はっ?????」

翔「クエスチョンマーク、つき過ぎっ(笑)」

憂「ちょっと、仕事終わるまで待ってて。メールするから。」

翔「分かった。」


職員室に戻ると…。

「誰なの?さっきのイケメン。」

憂「友達、です」

「今日、早く帰っていいわよ?」

憂「大丈夫です。」

「いいわよ。いっつも真面目なんだから。」

憂「…じゃあお言葉に甘えて。」


私は、翔くんが待つカフェへと走っていった。

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