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secretroom~秘密のひととき~

第18章 番外編~再会~

カフェに入ると、結構奥の方に翔くんは、いた。

憂「いつ、帰ってきたの?」

翔「今日。」

憂「美紀さんは?」

翔「いないよ。」

憂「えっ?ちょっと待って?別れたの?」

翔「ってか、振られた…」

憂「…はぁ?」

翔「声がでかい。」

憂「なんで??」

翔「あいつ、好きな人できたんだって。」

憂「だから、帰ってきたの?」

翔「どうせ、大学院終わったし。好きな人の所に帰ってきちゃダメ?」

憂「ダメじゃないけど、って、…好きな人って誰?」

翔「ん。」

まるで、お前。とでも言うように私を指で指した。

憂「えっ?私?」

翔「でもな、憂待たない、って言ってたもんね。もうダメか…」

憂「ダメじゃない!!待たないって言ったのは…帰ってこなかったときにショックだから。

待たないとは、言ったけど、諦めるとは言ってないし。」

翔「じゃ、俺と付き合ってくれる?」

憂「…私でいいの?」

翔「ずっと好きって言っててくれたじゃん。」

憂「本当に?」

翔「うん。俺も憂のこと好きだし。」


…夢かな…?

嬉しすぎて涙が出てくる…

翔「泣き虫…(笑)」

憂「だって…」

恥ずかしいから、顔を隠す。

翔「そんなに嬉しい?」

うん。そうなずく。

翔「もう、絶対泣かせないから。」

そう言って、私の頭を撫でた。

憂「…。よし、家に帰る。」

翔「急に!?」

憂「だって、明日も早いし。」

翔「送るから。」

憂「ありがと。」

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