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secretroom~秘密のひととき~

第5章 憂×J

二「えっ!美紀じゃん…てかぴったり。」
憂「確かに、マキシなのに丈ちょうどいいの」
潤「お前さ、本当に憂だよね?」
憂「はい。ってか名前なんて偽装しないから。」
潤「だよな…」
憂「美紀ちゃんて誰なの?」
二「うん、まぁ俺らの親友的な人。だった。」
憂「だった。?」
二「まぁ詳しくはJから聞いて?オレゲームでピシャールさん待たせてるから」
また二人きりに。
潤「本当に知りたい?」
憂「うん。」
潤「まぁ憂にも知る権利はあるしね。
話すよ。
えっと、オレら五人は、ずっと小学校から同じなんだけど、小三あたりで越してきたこがいたの。
それが美紀。
あいつ女子から、いじめられてるくせにいつも笑ってるから、辛くないのかよって聞いた。
そしたら、笑顔でいないと辛すぎて、毎日泣いてしまうから、だからその前に笑うの、って答えたんだ。
オレらが美紀と一緒につるむようになったのはそれから。
5人の中に女子1人なんだから、中学辺りでみんな美紀のこと好きになったりしたんだけど、美紀は、翔くんに片想いしてたからすぐにあきらめたよ。でも翔くん、そういうのけっこう鈍いから気づかなくて…
結局、高2で翔くんから告るまで、ずっと二人とも片想いしてて。
で、せっかく幸せになってくれたと思ったら、卒業と同時に、美紀がアメリカに行くって。
許嫁と結婚するって言って。それで、本当に行っちゃったんだけど、その出発する直前に美紀が翔くんに
『もっと早くから付き合いたかった。 ずっと好きだったんだよ…?』
って言ったの。
それから、翔くん彼女作ってないんだよ。多分忘れられないんだよね…」
憂「…。」
潤「あ、一気に言い過ぎた。ごめん…。」
憂「あっ、話してくれてありがとう。」
潤「そんなに動揺しないでよ。びっくりした?」
憂「まぁ、しました。」
潤「だよね。とりあえずもうそろそろで、夕飯作んなきゃだから、」
憂「はい、脱いで来ます。」
そういうのが精一杯だった。

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