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secretroom~秘密のひととき~

第9章 夏祭り♪

と、いうことで今公園にいる。

私はベンチに、翔くんは、ブランコの椅子に座ってる。

翔「楽しかった?今日。」

憂「うん。祭りなんて、母としか行ってないから。」

翔「俺も、憂と行けて楽しかった。」

憂「ほとんど、食べてたね(笑)」

翔「だって美味しいじゃん、みんな。」

憂「翔、…」

翔「ん?」

憂「あのさ、私、翔くんのことが、好きなの。」

翔「…ありがと。でも…」

憂「翔くんが美紀さんのこと、まだ好きってこと知ってるし、
  写真見て、美紀さんに勝てないことも、知ってる。だから、片想いでいいの。ただ、気持ち知って欲しくて…」

気付くと翔くんに優しく抱き締められていた。

翔「本当に片想いでいいの?他にもっといい男いるよ?」

憂「無理だった…。諦めきれなかったの…」

やめてよ…そんなに優しくされると、片想いだけで収まらなくなるよ…

翔「ごめん…俺、そういうの鈍くて、でも、憂には、幸せになって
欲しいからあの店に呼んだんだよ?」

そうだった…初めて会った人が翔くんだった…

やばい…泣きそう…

憂「せっかくの楽しい思い出を、泣いて悲しい思い出にしたくないから、今日は、もう帰ります。」

翔「…そうだね。」

ベンチから、立ち上がった時、




私の右足に鋭い痛みが走った…

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