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secretroom~秘密のひととき~

第15章 気持ち

と、いうわけで今は服屋さんにいる。

美「えーっと、憂ちゃんは、スカート系が似合うって聞いたから…」

憂「えっ!?誰から?」

美「翔。それにしても、何でも似合うね♪」

憂「そんな、褒めないで…」

美「よし、決まった。、すいませーん、これとこれとこれください!」


結局買ってもらった。


inカフェ

憂「美紀さんて、翔に会いに来たんですよね?」

美「うん。聞いたかな?昔のこと。」

憂「まぁ、だいたい。」

美「私、小さい頃からずっといじめられてたから、翔達に優しくされてすごい嬉しくて。

でも、海外で結婚式をあげて、そのままあっちに住むって聞いて、
嫌で、嫌で。

翔達と離れたくなかったし、自分の夢も諦めなきゃいけなくなるし。

まぁ夢は叶ったからいいんだけど。

で、想いだけは伝えなきゃって思って、翔に告白して。

キスは、彼への嫌がらせで翔にしたんだけど。

って、こんなこと憂ちゃんに話しても意味ないか…」

憂「気づいてますか?私が翔くんのこと好きなの。」

美「うん。最初に会った時から。」

憂「美紀さんに会うまでは、もしかしたら片想いじゃなくなるかも、とか思ってたんです。


けど、美紀さんに会ってから、

あぁ、なんかもう叶わないんだな、

って感じがして。
朝の時も、いきなりすぎて翔くんも戸惑ってただけで、本当は、美紀さんと居たいと思うんで。
家に帰ったら、また聞いてみてください。」

美「いい人ね、憂ちゃん。翔が羨ましい。こんな子に好かれて。


ありがとう。」

美紀さんの目からは、涙が流れていた。

それを見る限り、翔くんが美紀さんにとってかけがえのない人ってこと、
笑顔の裏に隠されていた、苦しい過去
が読み取れた。

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