テキストサイズ

secretroom~秘密のひととき~

第15章 気持ち

星は、悲しい時ほど輝かしく瞬く。

叶わない恋なら、するんじゃなかった…
そう思っても、好き、という気持ちは溢れてくる。


幸せ。なんで私はこの言葉が掴めないんだろう。


翔くんの出発まで、あと7日。

少ない。

顔を上げると、向こうの方でツリーのイルミネーションが見える。

今、この時、世界中の人が愛する人といる。

ちょっと待って。

こんな私のことを好きでいてくれる人がここには、いる。


自分のことばっかり考えてる暇なんてあったら、もっと幸せになることをすればいいじゃん。

私は、力ずくで涙を拭うと、リビングへ走った。





憂「みんな!」

潤「どしたの、憂。」

憂「ケーキ食べよ!!」

相「いいね!食べよ♪食べよ♪」

二「もう、しょうがない…(笑)」

大「やっとクリスマスって感じだね。(#∀#)」






翔くんが出発するまであと1週間。

私は、少しずつ気持ちを持ち直していった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ