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天使の世界

第2章 一人目の天使…。

お母さんとお父さんは本当に仲が良い。

でも…

お母さん。

たまに悲しい顔をする。

お父さんが、他の女の子と話してる時とか。

お父さんが帰る時とか。


すごく悲しそうな顔をするんだ。

私のところまで悲しい気持ちが届く…。


それから何日もお母さんは嬉しい気持ちと悲しい気持ちを繰り返してた。

『竜ちゃん…。

生理が…

こないんだ…。』

お母さんが私の存在に気付きはじめてる…。

そうだよ。

ここにいるよ。

気付いて?

『出来てるかわかんねぇんだろ?

検査しろよ。』

お父さんは髪の毛をかきあげながらめんどくさいって感じだった。

わたし…

望まれてないって知ってたよ?

でも…。

悲しいよ…お父さん…。

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