甘すぎて気絶
第2章 おとなのおもちゃ
「はぁっ、はぁっっ」
大和があたしの横に倒れこみ
ぎゅっと抱きしめてくる
愛しくなってあたしも抱きしめ返すと
耳元で俺ほんとお前好き、と囁かれた
「む、むねきゅん!」
初めて聞いたはっきりとした愛の告白に
思わず変なことを口走ってしまう
「ぷはっ、ムード無ぇな」
幼なじみからの恋は
普通以上に素直になれなくて
今を逃したらまた伝えられなくなるから
意を決して素直なきもちをぶつける
「あ、あたしもだいすき!
ほんとに、ほんとにだいす、んっ」
言い終わる前にちゅっと口を塞がれる
大和の顔を見ると真っ赤で。
「お前ほんとばか。」
ぷいっと目を逸らす大和が可愛くて
ぎゅうっと抱きついてみる
顔は相変わらずあっちを向いているけど
頭を優しくぽふぽふと撫でられて
たまにはこんな風に素直になるのも悪くないな
なんて口元が綻ぶ
「ね、大和?だいすきだよ?」
おわり