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「でもお前…幽霊」

「幽霊だけど…ぬくもりはあるでしょ」

樺島はそういうと、俺の手をとり、自分の胸へとやった。

あったかい。
そして柔らかい。
でも、心臓の音だけは聞こえなかった。

「唇だって柔らかいよ…」

今度は自分の唇を俺の唇に押し当てた。

ﾁｭｯﾁｭｯ…ﾁｭｯ…

「樺島…やめ…」

俺は樺島を引き剥がすと、
そこには涙をためて俺を見つめる姿があった。

「お願い高見くん…して…」

そのすぐ後にはもう理性なんて吹っ飛んでいて、
俺は無我夢中で樺島の唇をむさぼっていた。


ﾁｭｯﾁｭｯ…ﾁｭｯ

「…ふ///」

樺島から小さくいきが漏れる。

初めて触れる女の唇の感触に馬鹿みたいに興奮してしまう。