
体で愛して!
第6章 欲望のその先に愛がある
「ねぇ雅紀。この飴ね、惚れ薬が入ってる魔法の飴で、食べて初めて見た人のいう事なんでも聞いちゃうんだって!」
付き合って1年になる彼女の由美は、そういって俺に一つの飴を渡してきた。
透明の袋の中にはピンク色のハートの形をした飴がひとつ。
「はー?」
「お母さんの海外旅行のおみあげなの!」
「また珍しい物買ってきたな」
「だから雅紀、食べてみて!」
「やだよー」
「む!じゃあいいもん!由美が食べるから!」
そう言うと由美は袋を破って鮮やかなハートの飴を口に含んで転がした。
